Q:土壁は、よく選択されるのですか。
まず、外壁にも木を使用したいという要望があったのですが、準防火地域なので内側にプラスターボードを張って、外側には認定品を使わなければならいとなると、予算的にかなり厳しい。 伝統構法を選択し、エアコンなどを使わない生活を求められているときに土壁にしませんかという提案をしました。
Q:草屋根について教えていただけますか。
草屋根にしようということになったのだが、市販の緑化システムを使うと非常に高価になってしまうので、(研究費が入っているので)とっても大袈裟なものになっている。 セルフビルドでやっている人たちもいるのだけれど、長期的なメンテナンスを気にせず、防水シートを二三重にして、土をのせてしまっている。

Q:伝統木構法を選択されたのはどうしてですか。
最初の要望の段階から、エコな生活をもとめてらしたので、構造に使う素材は木を使うということになっていきました。今回は、秋田の杉を使っています。 まず、木造は、日本の風土に絶対にあっていると思っていて、木造をやるのだったら、昔からのやり方、伝統木構法を使いながら、今の生活にあった木の家というものを考えています。 
今回のインタビューは、住宅を創る人、建築家の林美樹さん。
住まい手に安らぎを与え、周囲の環境とバランスのとれた住宅を、伝統木構法を巧みにとりいれながら提案している建築家。
「深刻化する地球温暖化の解決には、毎日の生活で費やされるエネルギーの低減が急務。これからの住宅には、ライフサイクルを通して環境負荷を抑えるような設計・施工の工夫と、暮らし方が必要」という、コンセプトに一新しておこなわれた「住まいの環境デザイン・アワード2008」。
環境デザイン優秀賞に選ばれた、「武蔵野草屋根の家」をとおして、いま住宅を建てることについてお話しをきいてきました。
設計:ストゥディオ・プラナ 林美樹


